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2011-12-27
環境フェスタ2011

10月29日(土)、直島では「環境フェスタ2011」が開催されました。

   
    <直島のイメージキャラクター すなおくん>

「環境フェスタ」は、今年初めて開催されました。

直島の住民でない方にもよく知られている有名な話ですが、直島のお隣にある豊島(てしま)では、かつて何年にも渡って産業廃棄物が不法投棄され続けるという事件がありました。事件が発覚した時には、不法投棄された産業廃棄物はとんでもない量となっており、日本全国に大きな衝撃を与えました。

豊島の大量の産業廃棄物は、公害等調整員会の調停に基づき、香川県が処理を受け持つことになりましたが、その処理施設は直島に建設されることになりました。これをきっかけに、直島は「エコアイランドなおしま」として、アートとともに、循環型社会の最新モデル地域にすることを目的に自然・文化・環境の調和したまちづくりに取り組んできました。私たち、うぃらぶなおしまも、住民主体の環境調和まちづくりを目指して、この事業に参加しています。このお話に興味がある方は、直島町のホームページ、香川県のホームページで「エコアイランドなおしまプラン」と検索してみてください。

さて、「環境フェスタ」ですが、これもエコアイランドなおしまプランの一環として、直島の住民、またたくさんお越し下さる観光客のみなさまに、「環境のまち・直島」を見て・触れて・学んでもらおうという目的で企画されました。

私たち、「うぃらぶなおしま」も、何か手伝いをしたい!!という思いで、来場した方々に「エコバッグ」を配布する係として参加しました。

 

イベントは直島町長のオープニングのあいさつから始まります。町長のあいさつが終わると次はなおしま名物「直島つつじ太鼓」。実はこのつつじ太鼓の指導をしているのは、われらが「うぃらぶなおしま」のリーダー、「中根のあんちゃん」です。
 
 

オープニングが終わると、来場者はそれぞれお気に入りのブースに。われわれ、「うぃらぶなおしま」は、クイズラリーの回答者に対して、回答と引き換えにエコバッグを配る係です。エコバッグには、岡山の玉野市で活躍している染色作家の北野静樹先生(うぃらぶなおしまのメンバーでもあります。)がデザインした色彩が施されます。クイズラリーには時間がかかるので、ゆっくり作ればいいや…。そんな甘い考えは、直島では通用しませんでした。みんな即回答、エコバッグを求めて殺到します。「やばい!!足りない!!間に合わない!!」 私たちはてんてこ舞いでエコバッグに色彩を施していきます。人手が足りない時は、別のお店の人も狩り出します。待ってもらった人もいましたが、何とか間に合った次第です。
  
      <狩り出された香川大学のみなさん>                <北野先生(中央)>

私たちがてんてこ舞いをしているころ、舞台では「ウルトラマンショー」が始まりました。まずは、バルタン星人が登場。環境を破壊しようと企んでいます。そこにウルトラマンが登場!!ちびっこたちのテンションがMAXになります。ウルトラマンはバルタン星人ともう一人の怪人(名前が思い出せない・・・。)を倒し、環境の大切さをちびっこたちに解説します。ちびっこたちは、その解説をぽかんと聞いています。少し難しかったかな…。でも、ウルトラマンとの記念撮影では再びボルテージがMAXに!!いい思い出になったかな?

 

お昼になりました。エコバッグの作成も落ち着き始めました。今回の環境フェスタには、エコのブース以外にも、観光・商工関係のブースも出展しました。その中には、私たちの活動をよく手伝ってくれる香川大学直島活性化プロジェクトのメンバーたちも参加しています。このプロジェクトは、香川大学の古川教授が指導されており、直島では「和・カフェ・ぐぅ」という喫茶店を、学生だけで運営しています。この日は、そこで提供しているケーキを販売したうえ、てんてこ舞いの私たちのエコバッグづくりも手伝ってくれました。本当にありがとう!!

この物産ブースの目玉は、何と言っても「ハマチフェアー」。あまり知られていませんが、直島でははまちの養殖漁業が盛んで、速い流れの潮の中で育ったはまちは絶品です。直島産のはまちですが、実は直島の人が口にすることはほとんどありません。そのほとんどが直島以外の場所に出荷されています。ですから、島外にお住まいの方は、知らない間に口にしていることもあるかもしれませんね。ということで、直島の人はこの機を逃すまいと集まり、はまちの試食会場は大賑わいとなりました。

 

では、「環境フェスタ」ということで、環境にちなんだブースの紹介をしていきましょう。

まず最初は、「新聞バッグつくりコーナー」と「ぬのぞうりつくりコーナー」。                                                                        読んだら捨てられていく新聞を少しおしゃれなバッグに、使い終わった洗濯洗剤の箱は、小物入れに変身!!また捨てられるぼろ布は、かわいいぞうりに生まれ変わります。手作りのエコを体感できるコーナーです。うぃらぶなおしまのメンバーも体験してきました。楽しかったようです。

つづいては、物々交換マーケット。                                                                                        みなさんも自宅を探せば、新品なのに使い道のないものや、まだまだ使えるのに捨ててしまうにはもったいないと思うようなもの、まだまだ着れるのにサイズが合わなくなってしまったものなど、たくさんでてきませんか?物々交換マーケットでは、そんな品をいただき、必要としている人に提供しようとする場所です。朝に集まったものは、昼には違うものになり、夕方にはほとんどなくなってしまいました。大成功ですね!!

次は企業ブース。次世代のエネルギーを使用した車や、エコを意識した家などのパネル展示がありました。

後はエコアイランドなおしまについての紹介パネルの展示。これらは、普段「エコタウンハウス」という無料休憩所に展示してあります。私たちもよく利用しています。みなさんも一度覗いてはいかがですか。

ちなみに、町内には現在3台の電気自動車が走っています。三菱マテリアル直島製錬所が所有しているもの、ベネッセホールディングスが所有しているもの、そして直島町役場が所有しているものの3台です。この日は、このイベントのために3台の電気自動車が集合しました。官民一緒にエコに取り組んでいるんですね。

  
        <プラグインハイブリッド車>                   <電気自動車勢揃い>
 
といった感じで、色々と書きましたが、実は午前中のエコバッグづくりでスタッフは完全燃焼してしまいました。そして、昼からはのんびりとエコバッグをつくりながら、和気あいあい。とあたりを見回してみると、お昼からは他のブースものんびりしていました。

しかし!!

1日中忙しくしていた人が1人いました。「すなおくん」です。ここだけの話にして、このすなおくんの中身は、われらがうぃらぶなおしまのメンバーです。ステージで催しが行われるたびにすなおくんは狩り出されます。そして、ほとんどのイベントに参加した上に、子供たちから追い掛け回され、パンチを食らいます。それでもすなおくんはめげずに素直であり続けました。立派なもんです。

最後に、そんなすなおくんをたたえて、すなおくんの活躍と、なぜか急にステージで熱唱したわれらがメンバー、浜村君の写真でこのページの締めくくりとさせていただきます。

    

       <エコバックを配るすなおくん>              <イベントに参加するすなおくん>

 

    <子供たちと戯れる(逃げる)すなおくん>         <なぜかステージで歌おうとする浜村君>                                                                      

活動レポート | 2011/12/27 - 19:17 |